未経験からWebマーケティング会社への転職を目指しているものの、転職先にはどのような種類の会社があるのか知りたい方は多いのではないでしょうか。
Webマーケティングに携わる職種は非常に多いので、おおまかにでも概要を把握し、自分の希望に沿った会社に絞って転職活動をすることが重要です。
先に全体像をお伝えすると、Webマーケティング会社は事業会社と支援会社の2種類に分けられます。
本記事では、未経験から事業会社のWebマーケターに転職した私がWebマーケティング会社の種類やそれぞれの会社で働く魅力をお伝えさせていただきます。
Webマーケターに転職したいと考えている人は本記事を参考に希望の職種を見つけてください。
Webマーケティング会社は大きく2種類に分けられる
Webマーケティング会社は事業会社と支援会社の2つに分類できます。
- 事業会社
- 自社の商品やサービスを持っている会社。事業会社のWebマーケターは自社商品の認知拡大や売上増加を目的にWebマーケティングの手法を用いるイメージ。
- 支援会社
- 事業会社を支援する会社。Webの広告運用やSEO対策、SNS運用代行などを受託するイメージ。
事業会社と支援会社にもいくつか種類がありますので、これから詳しく解説してきます!
事業会社
事業会社は自社の商品やサービスを持っている会社を指します。
そして、Webマーケティング転職で求人を募集している事業会社は主に下記の3つに分けられます。
もちろん、会社によっては複数にまたがる場合もありますが、基本的には上記のいずれかの業務を担うことが多いです。
例えば、私が勤務している会社では自社商品を販促する部署とWebメディアを運営する部署は分かれており、それぞれに担当者がいます。
自社商品の販促
まず1つ目に紹介するのは自社の商品やサービスを認知拡大させ、売上の増加に寄与する目的でWebマーケティングの業務に携わる仕事です。
利用する媒体は様々ありますが、イメージしやすいのは大手メーカーの中の人ではないでしょうか。
例えば、日清食品(カップヌードル)やSHARP(シャープ)のTwitter公式アカウントなどはフォロワー数が多くて有名です。担当者の方は事業会社でSNSを利用したWebマーケティングの業務を担っている職種と言えます。
上記ではイメージしやすい例をあげさせていただきましたが、自社商品には有形のものから無形のものまで含まれます。
- 有形商材:食品、化粧品、日用品、住宅など
- 無形商材:サービス全般、ソフトウェア、オンラインスクールなど
私も応募した求人の中には自社で製造する家具の販路拡大に向けたWebマーケティングの施策に携わる職種がありました。
好きな商材がある方や1つのモノにこだわってWebマーケティング施策を考えたい人におすすめの職種です。
ECサイトの運営
2つ目はネット通販やオンラインストアなどWeb上で様々な商品を販売するECサイトの運営に携わる仕事です。
イメージしやすい有名な企業をあげると、Amazonや楽天、ZOZOTOWNなどがありますが、特定の商品に特化して通販事業を手掛ける中小企業やベンチャー企業も多いです。
私が応募した求人で言うと、健康食品の通販を手掛ける企業などがありました。
広告の運用を行なって新規顧客を獲得する業務から既存顧客のCRM(顧客関係管理)分析まで携わることができます。
数値を分析しながら様々な施策を講じ、ユーザーのLTVを高める業務に携わりたい方におすすめです。
Webメディアの運営
3つ目は自社のWebメディアの運営に携わる仕事です。
Webメディアといっても種類は様々ですが、データベース型メディアとコンテンツ型メディアがよく散見されます。
データベース型メディアは掲載される情報が膨大にあり、そのデータベースをもとにサイトが成り立っているメディアを指します。
コンテンツ型メディアはニュースサイトやアフィリエイトサイトなど読み物が継続的に公開されていくメディアを指します。
コンテンツ型メディアの例
mybest(株式会社マイベスト)、your SELECT(株式会社キュービック)など
コンテンツ型メディアはアフィリエイトで収益化をしているところが多いので、ブロガーなら業務内容もイメージしやすいのではないでしょうか。
これまでブログ運営に携わってきた方は即戦力になれる可能性もあるのでおすすめです。
支援会社
支援会社は事業会社をサポートする会社を指します。
Webマーケティングに携わる支援会社は主に以下の2つです。
支援会社は様々な業種の案件を担当することになるので、事業会社よりも幅広いWebマーケティングの経験を積むことができます。
広告代理店
広告代理店は事業会社からWebの広告運用を受託している会社です。
広告代理店と聞くと真っ先に思いつくのは電通や博報堂だと思いますが、Webに特化している広告代理店としてはサイバーエージェントやオプトが有名です。
GoogleやFacebook、Twitter、InstagramなどWebの広告運用を幅広く総合的に取り扱っている会社もあれば、特定の分野に強みを持った会社もあります。
自社の商品やサービスの新規顧客を獲得したい事業会社が支援会社に広告運用を代行して成果を上げてもらうみたいなイメージです!
Web広告の運用スキルを全般的に磨いて将来独立したいと考えている人におすすめです。
SEOコンサル
SEOコンサルは事業会社のSEO支援を行う会社です。
イメージしやすいような企業をあげると、ウェブライダーやCINC、LANYなどがあります。
SEOで成果を上げるためのツールやノウハウも充実しており、様々な業種のSEO対策に携われるので、将来的にSEOの専門家になりたい人はおすすめです。
ブログでSEOの実績がある方はSEOコンサルとして活躍できるかもしれません!
事業会社と支援会社の業務内容をより詳しく知りたい方へ
Webマーケティング会社には事業会社と支援会社の2種類に大きく分けられることをお伝えさせていただきましたが、より詳細なイメージを知りたい方は「マンガでわかるWebマーケティング
転職するなら事業会社と支援会社どっち?
ここまで事業会社と支援会社の違いを紹介させていただきましたが、「転職するなら事業会社と支援会社どっちがいいの?」と思われた方もいるのではないでしょうか。
ここでは事業会社と支援会社で働くそれぞれの魅力を紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてください。
事業会社の魅力
私も事業会社のWebマーケターとして働いていますが、事業会社で働く魅力はなんといっても自社の商品やサービス、メディアを軸としたWebマーケティングに注力できることです。
自社で戦略から考えて様々な施策を実行できますし、データを分析してさらに改善につなげるといったPDCAサイクルを1つの軸(=自社商品)で深く思考できるのは非常に面白いと感じています。
自社の商品にこだわって一貫したWebマーケティング施策に携わりたい方は事業会社のWebマーケターがおすすめです。
ただし、事業会社のWebマーケターは募集している人員もそれほど多くなく、倍率も高いので未経験からの転職難易度もやや高いと言われています。
とはいえ、私も含めて未経験から事業会社のWebマーケターに転職している人もそれなりにいるので、事業会社に興味がある方はどんどん気になる求人に申し込みをしてみてください。
支援会社の魅力
支援会社で働く魅力は様々な事業会社のWebマーケティングを支援できることです。
そのため、事業会社よりもたくさんの幅広いWebマーケティング経験を積むことができます。
将来、Webの広告運用やSEOの専門家として独立を果たしたいと考えている方は支援会社のWebマーケターがおすすめです。
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未経験でも転職しやすいのはWeb系広告代理店
これまで様々な種類のWebマーケティング会社を紹介してきましたが、未経験でも転職しやすいのはWeb系広告代理店です。
その理由は広告代理店の方が求人数も多く、1社あたりのWebマーケターの数が多いから。
先ほども述べたとおり、事業会社のWebマーケターは募集人数がそれほど多くなく、倍率も高いので転職難易度がやや上がります。
私も事業会社のWebマーケターの求人を探していましたが、支援会社と比べると求人数が圧倒的に少なかった印象があります。
なので、未経験からWebマーケターのキャリアを歩みたいなら最初にWeb系の広告代理店で働くのも1つの選択肢です。
一度Webマーケターとしてのキャリアを積めば、その後の転職で事業会社のWebマーケターにも転職しやすくなります。
マーケターとしてのキャリアをより詳しくイメージしたい方へ
マーケティング職は大企業なのか中小企業なのか、事業会社なのか支援会社なのかによって働き方や給与水準も異なります。マーケターとしてのキャリアをイメージしたい方は「マーケティングの仕事と年収のリアル
Webマーケティング会社の求人の探し方
Webマーケティング会社の種類が大まかにでも理解できたら、求人もだいぶ探しやすくなるはずです。
実際にWebマーケティングの求人に応募する方法として下記の3つを紹介しておきます。
転職サイトで探す
Webマーケティングの求人を探すにあたって一番気軽に利用できるのが転職サイトです。
転職サイトとは、様々な求人を検索・閲覧できるWebサイトのこと。
ex)リクナビNEXT、マイナビ転職etc…
転職サイト内で「職種」や「勤務地」、「働き方」などの条件を入力して検索することで求人を探せます。
職種にWebマーケティングが設けられていない場合は、サイト内の検索Boxに「Webマーケティング」と入力することで見つけられます!
私が実際にWebマーケティング転職を行なっていた時に活用していたおすすめの転職サイトがこちら。
転職サイトは気軽に利用できるので、興味がある方はさっそく求人を検索してみてください!
転職エージェントに紹介してもらう
本気でWebマーケティング会社に転職したいのであれば、転職エージェントの活用は必要不可欠です。
転職エージェントは転職サイトでは取り扱っていない非公開の求人も多いですし、エージェントからの手厚いサポートを受けられます。
私も転職エージェントの担当者の方に職務経歴書を添削いただいて大変助かりました!
本記事で紹介したように、Webマーケティング会社は事業会社と支援会社で業務内容が異なるので、ぜひ希望の内容を担当のエージェントに伝えてみてください。
事前の面談でしっかりと自分の希望を伝えれば、担当のエージェントから希望に沿った求人を紹介してもらえますよ。
私は下記の転職エージェントをWebマーケティング転職の際に活用していました!
- 【実際に活用していた】おすすめの転職エージェント
- ①リクルートエージェント:転職支援実績No.1!転職活動するなら絶対に登録しておくべき転職エージェント
≫リクルートエージェントの体験談を見る | →リクルートエージェントの登録はこちら
②doda(デューダ):業界No.2の転職エージェント 転職者満足度はNo.1!
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③マスメディアン:マーケティング職に特化した転職エージェント Webマーケ転職するなら登録すべし!
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企業のHPから直接申し込む
転職サイトや転職エージェントを経由せずに直接企業のHPから申し込む方法もあります。
採用につながる確率は低いとはいえ、この方法でWebマーケターに転職している方も何人か知っています。
もし、どうしても行きたい会社があって、転職サイトや転職エージェントに求人が掲載されていない場合はダメ元でやってみてもいいかもしれません。
企業側からするとコストをかけずに採用できるので、タイミングによってはこの方法がハマる可能性もあります。
まとめ:Webマーケティング会社の種類を理解する
以上、Webマーケティング会社は事業会社と支援会社の2種類に分けられることをお伝えさせていただきました。
事業会社と支援会社について理解するだけでもWebマーケティング転職の準備が進めやすくなります。
事業会社や支援会社のどちらかに絞って転職活動を行なってもいいですし、両方に応募しながら転職活動を進めても全然OKです。
面接の際に「他にどういった企業を受けているのか」を質問されることもありますので、事業会社や支援会社のWebマーケティング職に応募している理由などを言語化しておくとなお良いです。
ぜひ本記事を参考に事業会社のWebマーケターになりたいのか、支援会社のWebマーケターになりたいのか考えるきっかけにしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
【関連記事】
下記の記事では、Webマーケティング転職においてホワイト企業を見極める重要な考え方を紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。